こんにちは、てぃえみです。
今回で5回目になりました電脳サーキットを使って、ロボット制作に役立つ電子回路の基本を学ぶシリーズです。
今回から「電脳サーキット300」を導入します。
今回は、トランジスタの仕組みについて学びましょう。
トランジスタは、電子機器やコンピューターの中にたくさん入っている電子部品の一つです。トランジスタは電流を増やしたり、止めたりすることができる不思議なスイッチです。
トランジスタは、エミッタ(Emitter)、ベース(Base)、コレクタ(Collector)という3つの部分に分かれています。トランジスタは電流の水道バルブに似ています。
- エミッタ(電流を出すところ):水道の蛇口から水が出るように、電流が出るところです。
- ベース(トランジスタの動きを決めるところ):蛇口のハンドルで水の量を調節するように、トランジスタの動きを調節するところです。
- コレクタ(電流を受け取るところ):水道の排水口に水が流れ込むように、電流が流れ込むところです。
ベースに電流を流すと、バルブが開いて水が出るように、エミッタからコレクタへたくさんの電流が流れます。ベースに電流を流さないと、バルブが閉じて水が出ないように、エミッタからコレクタへの電流はほとんど流れません。つまり、トランジスタは電子機器の中で、電流を制御するスイッチのような役割を果たします。このスイッチを使って、電子機器はオンとオフを切り替えたり、情報を処理したりします。
トランジスタには、「NPNトランジスタ」と「PNPトランジスタ」という2つの一般的なタイプがあります。
NPNトランジスタでは、ベースに電流を流すと、エミッタからコレクタにたくさんの電流が流れるようになります。ベースに電流を流さないと、エミッタからコレクタへの電流が止まります。
一方で、PNPトランジスタは、ベースに電流を流すと、エミッタからコレクタにたくさんの電流が流れるのを止めるようになります。ベースに電流を流さないと、エミッタからコレクタへの電流が流れるようになります。つまり、NPNトランジスタとPNPトランジスタは、動きが逆さまです。
NPNトランジスタは「電流を流すと流れる」、PNPトランジスタは「電流を流すと止まる」と考えることができます。この2つのトランジスタは電子機器を動かすのに大切な部品です。
トランジスタの仕組みを理解することで、電子機器やロボットの動きがよりわかりやすくなります。次回は、実際にトランジスタを使った電気回路を組みたいと思います。お楽しみに。
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